福岡のレコード店主がエルヴィス・プレスリーを語る

福岡のレコード店主がエルヴィスを語る

福岡の映画館で「エルヴィス・オン・ステージ」を観ました。
何度観ても大興奮。

まずはオープニングで激しく点灯する照明に合わせ踊りまくる
「タイガー・マン」から始まります。

「ラヴ・ミー・テンダー」では歌うのをやめて、
会場中の女性と次々にキスをかわしていく。
映画のシーンのよう。

エルヴィスの「ジェームス!」の掛け声でソロを弾く
ジェームス・バートンのギターが素晴らしい「ワンダー・オブ・ユー」

一転してロニー・タットの激しいドラムとエルヴィスのアクションが大暴れする
「パッチ・イット・アップ」

焦らし、歌い始め、バラードとは思えないアクションが爆発する
「この胸のときめきを」

終盤近くでは、バック・メンバーを睨め付け、
雄叫びをあげる「イン・ザ・ゲットー」

とどめは、パーフェクトな「サスピシャス・マインド」

これだけ感動したライヴ映画は後にも先にもこの作品のみです。

福岡市内でブルーレイを買取した時は嬉しかった!

蓄音機

村松友視と片岡義男

ところで、私の大好きな作家二人、
村松友視と片岡義男が熱心なエルヴィス・ファンだったと知り、嬉しくなりました。

片岡義男は「エルヴィスから始まった」で有名ですが、
村松友視がファンだったことを知ったのは、
インタビューを読んでから。

好きな理由は「いかがわしさ」
「エルヴィス・オン・ステージのいかがわしさが堪らない」
「プロレスと同じで、エルヴィスは、その場で観たり感じたりしてたヤツの記憶に残るのみ」
「ビートルズには思想があるが、プレスリーに思想はない。これは不良なのです」
全面的に共感です。

やはり「エルヴィス・オン・ステージ」を観るべきです。
村松友視が大好きな「過剰なポップ・センスによる狂気」を堪能できます。

エルヴィスの映画音楽

続いてはお気に入りのエルヴィスの映画音楽。

1960年代のエルヴィス映画音楽は過小評価されていますが名曲も多いです。
サントラ・レコードは積極的に買取しています。
1950年代も含めての紹介です。

「ディキシーランド・ロック~闇に響く声より」

ニューオリンズ・ジャズとロックンロールが鳴り響く名画でトランペットを吹くはテディ・ブッカー。
いくら調べても詳しい経歴が出て来ません。この曲にて素晴らしいソロを吹かせます。
エルヴィスのサックス奏者と言えば1960年ではブーツ・ランドルフが有名です。

「ポケットが虹でいっぱい~GIブルースより」

これはレコードより映画のオケが良いです。
相手役のジュリエット・ブラウンズが「レインボ~」と合いの手を入れ、とてもロマンチック。

「さらばふるさと~GIブルースより」

パペットを操り歌うエルヴィスの愛らしい作品です。
エルヴィスの優しさが溢れんばかり。

「アイ・ガット・ラッキー~恋のKOパンチより」

軽いタッチのミドル・テンポのロックンロールも
エルヴィスが歌うととても楽しく聞こえる。

「カモン・エブリバディ~ラスベガス万才より」

エルヴィス・ミュージカル映画の最高峰より、最高のナンバーがこれ。

「ラスベガス万才~ラスベガス万才より」

ラスベガスを象徴するような楽しいラテン風味溢れるゴージャスな大傑作。

「ハーレム万才~ハーレム万才より」

フィナーレの舞台、アラブふう女性ダンサーを従え歌う姿に大物感が漂う。

「ストップ~ゴー・ゴー・ゴーより」

R&B色の強い60’Sビート感溢れるモッズふうナンバー。

「恋のボサノバ~バギー万才より」

「黒いオルフェ」で有名なルイス・ボンファによるボサノヴァです。

「エッジ・オブ・リアリティ~バギー万才より」

寝間着姿でエルヴィスが歌う不思議な映像とムーディーなサウンド。
70年代エルヴィス・サウンドの先駆的な曲。


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こちらの店舗は私が大好きなエルヴィスもあります。

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